"平清盛の最大の失敗とは、「宋銭」という魅惑の果実に手を出したことだったのです。"
"宋銭普及によってデフレ化していた経済は、飢餓がきっかけで一気にハイパーインフレに切り替わったのです。"
"宋銭そのものを日本に普及させた仕掛け人が寺社勢力なら、貨幣としての宋銭を普及させた仕掛け人は、清盛なのです。"
"経筒や仏具をつくるためにどうしても銅が欲しかった寺社勢力は、宋銭を銅の原材料として輸入したのではないか、と考えられるのです。"
"貨幣を発行するとき、「貨幣としての値打ち(交換価値)」と「素材自体の値打ち(使用価値)」に差が生じると、その差額は利益になります。"
"もし平氏政権がもっと長く続いていれば、現代--戦後・昭和の時代から約800年も前に、貿易立国として広く海外に目を向けた国家ができあがっていた……かもしれません。"
"私たちが普段何気なく使っている貨幣ーーこれには3つの機能があることを、ビジネスパーソンならどこかで学んだと思います。それは、「交換」「尺度」「保存」の3つです。"
"決められたルールの上で、プレイヤーとして巧みに動く経営者もたしかに優秀ですが、自ら市場をつくり新しいルールを生み出す経営者にはかないません。清盛が経営者として卓越している点、他の人物とは決定的に違う点、それはまさにこの構想力の大きさなのです。"
"当時の越前平野は米どころであり、また宋銭や高麗船が博多ではなく、北陸の越前国・敦賀に着くこともありました。対馬海流の流れに乗ればすぐに行くことができる越前国は、貿易の国でもあったのです。"
"平忠盛の成功戦略: 貿易 → 希少品を入手 → 鳥羽上皇へ献上 → 豊かな国の国司に → 大富豪"